技術詳細
【中空・軽量化技術】WIM成形(複数の部品を金型内で一体化する射出成形技術)

竜舞プラスチック株式会社
用途
【家電分野】エアコン吹き出し口水平羽根等の空調機器部品
解決できる課題
軽量化、断熱・結露防止
用途
保冷・保温機器部品(飲料水用自動販売機、冷蔵機器等)
解決できる課題
軽量化、断熱
用途/解決できる課題 (+1)
非金属製造・加工
- 公開日
- 2020/10/20
- 最終更新日
- 2022/01/25
PV
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興味あり
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質問
1
詳細説明


概要:中空構造体の形成や大きさ・形状にとらわれずに部品を内蔵できる射出成形技術
■これまでの課題
・プラスチックの接合方法には様々な方法があるが、一般的な接着剤接合では硬化
時間が必要であったり、経年劣化等で気密性が得られにくいという問題があり、
超音波(振動)溶着、レーザー溶着等は設備費の初期投資が必要になってくる。
・また、本技術に類似した成形法にDSI成形【Die Slide Injection】があるが、
特殊な構造の成形機・金型が必要になる等のデメリットが考えられる。
・WIM成形【Welding In Mold】は一般的な成形機、金型で成形が可能なため、
初期費用を低減することができます。
■技術の特長
・WIM成形は、仮組みした半成形品(一次成形)を接合成形用金型内にインサートし、
溶着樹脂を外周部に射出(二次射出)することで一体化させ、中空部を形成する
成形法です。
■技術適用による効果
1.一般的な成形機、金型で成形可能なため初期費用を低減できます。
2.中空構造による軽量化に加え、空気層を設けることによる断熱効果が得られる。
3.中空品内部にインサート品(補強材、断熱材、機能部品等)を内蔵した組立成形/
封止成形が可能である。
4.内部にリブ、ボス等を設けた複雑でかつ肉厚が均一な中空品が一体成形できる。
5.振動溶着品の約1.5~2.0倍の接合強度が得られる。
(注:樹脂の特性により接合強度は異なりますので、ご相談ください。)
■採用事例
①ダイキン工業株式会社様 エアコン吹き出し口
水平羽根に採用
【材質:HIPS/中空構造による軽量化、断熱・結露防止】
②サンデンホールディングス株式会社様
飲料水自動販売機 内扉シャッターに採用
【材質:PC/EPS断熱材インサートによる断熱・結露防止】
■開発体制
・製品設計~生産、納入までISO9001に準拠した開発体制で品質保証をご提供。
■公開情報
・ホームページ 【http://www.ryupla.co.jp/】