技術詳細
差厚錫リフローフープめっき

- 公開日
- 2020/07/02
- 最終更新日
- 2022/11/21
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詳細説明


1)技術の特長
1工程で、Snめっきの差厚が可能(リールtoリール)
挿入時や2次プレスでの錫の削れカスが激減できます。
差厚錫リフローフープめっきは、錫めっきの膜厚を厚い部分と薄い部分で付け分けができるめっき加工です。
錫めっきはウィスカが出やすいため、めっき後にリフロー処理することが多くあります。リフロー処理を行うことでウィスカの発生を抑制します。
三ツ矢のリフローラインは錫めっきを2度処理することで、圧入部とはんだ付け部の膜厚を変え、それぞれの特性を活かすことが可能になりました。
錫全面めっきの場合、めっき後の2次加工などで金型に錫の削れカスが付着することがありますが、三ツ矢の差厚Snリフローフープめっきは、金型にあたる部分の下地ニッケルを露出させて削れカスの付着を防止することが可能になりました。
※下地は全面ニッケルめっきとなります。
※曲げがある場合は別途相談となります。
2)これまでの課題
・従来の錫全面めっきでは圧入部とはんだ付け部それぞれの特性を最大限に活かすことが難しく、また2次加工後の錫の削れカスが課題となっていました。
3)技術適用による効果
・差厚部分めっきが可能になりました。
・圧入部の膜厚を薄くすることで挿入時の錫の削れを抑制し、はんだ付け部を厚くすることではんだ付け性を保つことができます。
・2次加工する際、後曲げ部分の下地ニッケルを露出させることで錫の削れカス発生が激減しました。
・リフロー処理を行うことで、ウィスカの発生を抑制します。また、お客様の指定膜厚に最適な温度で行うことでめっき皮膜にヨリやガマ肌が発生することを抑制します。
4)品質保証体制
・ISO9001に準拠した体制で品質保証をご提供しております。
5)その他
詳細はホームページからもご確認ください。
お問い合わせフォームや動画視聴フォームもございます。
金・銀・パラジウム・ロジウム等、各めっき種にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。