技術詳細

3Dプリンタ用超硬粉末(超硬で自由な形状設計を実現)

株式会社フジミインコーポレーテッド
用途
超硬工具、金型、冶具の試作、製造
解決できる課題
設計自由度向上、高機能化、リードタイム短縮
金属製造・金属製品製造
機械部品、機械
- 公開日
- 2021/03/17
- 最終更新日
- 2021/04/05
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詳細説明

積層造形用途に適した超硬粉末材料を独自開発しました。
これまで困難と考えられていた超硬材料のアディティブマニュファクチャリング(AM)を可能とします。
1)粉末材料と造形体物性について
タングステンカーバイド(WC)とコバルト(Co)の球状複合粉末です。
組成、粉体物性など積層造形専用に材料設計しています。
当社粉末を使用した造形物は超硬材料JIS規格相当の硬さを達成しています。
2)想定用途と期待効果
従来より超硬が用いられていた工具、金型、冶具などの部品において、
例えば内部孔形成など自由な形状設計や試作期間の短縮などが可能となります。
3)検討事例
・金型用途:冷却方法の最適設計、リアルタイム測定用センサー取付部などの空間設計
・刃具、切削工具等用途:形状変更影響を検討するための少量多種の試作、納期短縮
・コーティング用途:鋼材表面への部分超硬皮膜形成(レーザ粉体肉盛)による長寿命化、補修技術
他にも「知の拠点愛知重点研究プロジェクト」に採択されるなど、公的機関と連携した取組も実施しております。
4)メッセージ
当社は粉末材料メーカではありますが自社でLPBF(レーザー粉末床溶融式)造形機を所有し、造形、物性評価まで一連で自社設備を用いた開発を進めております。
それによりお客様のご要望に応じて材料の試作に加え、造形条件検討など実用化に向けたサポートも可能です。
お客様の想定用途、保有設備等に応じた材料をご提案いたしますので、超硬の積層造形にご興味ございましたらお気軽にお問合せください。