技術詳細
「フルSiCパワーモジュール」大電力アプリケーションの劇的な高効率化、小型化に貢献

- 公開日
- 2021/03/31
- 最終更新日
- 2021/03/31
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詳細説明
フルSiCパワーモジュール
大電力アプリケーションの劇的な高効率化、小型化に貢献
1)SiCとは
シリコンカーバイド(SiC)デバイスは、シリコン(Si)デバイスと比較してオン抵抗が低く、高温、高周波、高電圧環境での性能が優れていることから、次世代の低損失半導体として大いに期待されています。
SiC技術の応用:
ソーラーおよび風力向けDC/ACコンバータの高効率インバータ
電気自動車およびハイブリッド自動車向けのパワーインバータ・コンバータ
産業機器およびエアコン向けのパワーインバータ
X線発生装置向けの高電圧スイッチ
薄膜コーティングプロセス
2)これまでの背景
SiCはその省エネ効果から、自動車や産業機器などで採用が増加しています。SiC製品の特長である高速スイッチング性能を最大限活かすためにも、特にパワーモジュール製品のような電流定格の大きい製品においては、スイッチング時のサージ電圧の影響を抑えた新規パッケージ開発が必要でした。
3)ロームのフルSiCパワーモジュールの特長
大幅なスイッチング損失低減により、機器の省エネに貢献
ローム製SiC-SBDとSiC-MOSFETを搭載したフルSiCパワーモジュールの実現により、一般的な同等電流定格のIGBTモジュールと比べ、スイッチング損失を64%低減(チップ温度150°C時)しました。
高周波駆動の実現により、周辺部品を小型化
PWMインバータ駆動時の損失シミュレーションにおいて、同スイッチング周波数における損失を同等電流定格のIGBTモジュールと比較した場合、5kHz駆動時に30%、20kHz駆動時に55%と、より大幅なトータル損失低減を実現します。
4)SiCサポートページ
評価ボードを使用して、ロームのSiCショットキーバリアダイオード(SBD)、SiC MOSFET、SiCパワーモジュール(SBD とMOSFETを統合)の製品を簡単に評価できます。これらの小型で高効率なSiCパワーデバイスを使用することで、最終製品のサイズを大幅に小さくできる可能性があります。また、評価ボードを使って、アプリケーション試作や初期セット開発を行うことができます。
詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.rohm.co.jp/power-device-support
5)ローム製SiCデバイスの採用事例紹介
高効率・省エネ化を促進する採用事例をご紹介します。
詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.rohm.co.jp/application-examples/sic
6)お問い合わせ先